AIを活用し、学習者間の知識循環を促進 新たなモデルを研究

大阪公立大学大学院・黄瀬浩一教授は長年にわたり、学習へのモチベーション向上を支援するテクノロジーの研究に取り組んできた。現在、AIと人間学習に関する日独仏の国際共同研究プロジェクトに取り組む黄瀬教授に、自身の研究とAIの可能性について話を聞いた。

世界的なAI研究組織と連携し、
国際共同研究を展開

黄瀬 浩一

黄瀬 浩一

大阪公立大学大学院 情報学研究科
基幹情報学専攻 教授
博士(工学)。1986年、大阪大学工学部を卒業。1988年、大阪大学大学院博士前期課程を修了。大阪府立大学工学部助手、助教授等を経て現職。2000~2001年、ドイツ人工知能研究センター客員教授。2013~2016年度、日本学術振興会学術システム研究センター研究員。2022年よりドイツ人工知能研究センター日本ラボ・ディレクター。

── 黄瀬先生は、AIと人間学習に関する研究に取り組まれています。研究の狙いや背景にある問題意識とは、どういったものですか。

人は必ずしも知力や集中力、忍耐力に富んだ理想的な学習者ではなく、やる気にムラがあってなかなか勉強を始められず、すぐに離脱してしまうこともよくあります。私は長年にわたり、人の学習を支援するテクノロジーの研究に取り組んできました。

(※全文:2390文字 画像:あり)

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