PBLやSTEAM教育を実践 ワクワクできる学びの場をつくる

徳島県の県立高校の教員として、PBL(プロジェクト型学習)等で実績を残してきた鈴鹿剛氏は現在、四国大学准教授や株式会社steAmのメンバーとして、様々な教育活動を展開。子どもや若者がワクワクしながら、自ら「やってみたい」と思える教育に力を注いでいる。

県立高校の教員として
プロジェクト型学習を実践

鈴鹿 剛

鈴鹿 剛

四国大学 経営情報学部 経営情報学科 准教授
株式会社steAm Earth School Architect
徳島県の県立高校(小松島西高校、徳島商業高校)の教員として、生徒たちが自らプロジェクトに取り組む実践型の授業を展開し、全国高等学校生徒商業研究発表大会において全国優秀校に導く。さらに文部科学省が行っている全国の商業高校の教員研修である産業技術等指導者養成研修の講師を務めるなど、全国モデルとなる産業界と連携した新たな授業展開を行う。文部科学省スーパープロフェッショナルハイスクール事務局長、経済産業省「未来の教室」実証事業担当責任者などを歴任。2021年3月に高校教員を退職し、現在は四国大学准教授や株式会社steAmのメンバーとして、PBL(プロジェクト型学習)やSTEAM教育の実践に努める。

現在、四国大学准教授や株式会社steAmのメンバーとして様々な教育活動に携わる鈴鹿剛氏は、2021年3月まで徳島県の県立高校で教員を務めていた。小松島西高校では起業家教育の一環として、生徒たちが模擬会社「TOKUSHIMA雪花菜(おから)工房」を設立。生徒が自分たちで商品の企画・開発・販売を手がけるPBL(プロジェクト型学習)を実践した。

そこでヒット商品になったのは、自然豊かな徳島の魅力を多くの人々に知ってもらおうと考案したアイスクリーム「雪花菜アイス」だ。地元産のスダチやヤマモモ、鳴門金時など旬の素材を使った5種類の味で、添加物を減らして自然な甘みに仕上げた。

鈴鹿氏は2011年、徳島商業高校へ異動。同校では生徒たちとともに、2013年から「カンボジア-日本友好学園」の自立支援への活動を展開した。この学校の運営資金不足を解決するため、国際協力機構(JICA)の協力の下に共同で商品開発を行い、…

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