過疎地に子どもたちの居場所を 教育格差・地域格差の課題を解決へ
不登校や貧困の子どもへの支援は全国的な課題だが、特に過疎地ではサポートする人や団体が限られる。人口約3600人の徳島県牟岐町において、子どもたちの居場所づくりを行う「うみのこてらす」の代表・川邊笑氏が目指すのは、過疎地での支援モデルを確立することだ。
過疎地において
子どもたちの居場所をつくる
川邊 笑
一般社団法人うみのこてらすは、人口約3600人の徳島県牟岐町(むぎちょう)において、子どもたちの居場所づくりを行っている。代表の川邊笑氏は牟岐町の出身であり、小中学校ではクラス替えが一度もないような環境で育った。人のつながりは深く温かい一方で、小さなコミュニティだからこその息苦しさ、生きづらさも感じていたという。
川邊氏は筑波大学に進学し、教師になることを目指していたが、認定NPO法人Learning for Allの学習支援活動に携わったことをきっかけに、子どもの居場所づくりに関心を持った。
「不登校や貧困の子どもたちから『生きる意味って、本当にあるんですか?』などという声を聞き、学校と家庭以外にも子どもたちを支える仕組みが必要だと感じました」
不登校や貧困の子どもへの支援は全国的な課題だが、…
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