独自の小中一貫教育により学校小規模化の中でも教育の質を保証
全国平均を上回るスピードで児童数が減少しつつある徳島県。学校小規模化の中でも教育の質を保証すべく独自の小中一貫教育が行われてきた。推進委員として事業に関与してきた大林正史氏が解説。
地域と連携した独自の小中一貫
教育により教育の質を保証
大林 正史
徳島県では全国よりも速いスピードで児童数が減少している。2013年度に3万7,318人であった小学校の児童数は、2023年度には3万1,995人(徳島県公立学校関係データ)。この10年間で約14.3%減少した。一方、全国の小学校の児童数は2013年度に667万6,920人であったのが、2023年度には604万9,685人(学校基本調査)で、減少率は約9.4%。このように、徳島県では児童数の減少の割合が全国よりも大きくなっている。
したがって、徳島県の教育課題の最も大きな特徴は、児童数の減少に伴って小規模化する学校を、コストをかけずに存続させながら、教育の質を保障することであると考える。
このことは、2018年3月に出された徳島県第3期教育振興計画(以下、「振興計画」)において、「児童生徒数の減少により小規模化する学校について、…
(※全文:2577 文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。