保護者の過半数が子どもの職業選択に「生成AIの影響ある」 民間調査

株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2023年9月2日~9月12日に、「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」を実施し、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者2836人から有効回答を得た。

子どもには将来就きたい職業があるかを聞いたところ、小学生保護者の68.2%、中学生保護者の46.1%、高校生保護者の56.1%が「ある」と回答。将来、子どもが就く職業について、保護者として気にかけたいポイントを聞いたところ、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者とももっとも高かったのは「子どもの好きなこと・得意なこと・資格が生かせる」で、いずれも8割超だった。そのほかには、「収入」「個人の働きやすさへの施策・取り組みが充実している」「安定していて長く続けられる」は高い傾向にあった。

小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者の割合を比較すると、「収入」は小学生保護者の方がより重視している傾向にあり、高校生保護者と比べて8.3ポイント高かった。「安定していて長く続けられる」は高校生保護者がより重視している傾向にあり、小学生保護者と比べて11.4ポイント高かった。「グローバルに活躍できる」は小学生保護者がもっとも高く、中学生保護者と比べて5.8ポイント高いことが分かった。

生成AIの影響について、保護者自身の仕事や生活に与える影響と、子どもの将来の職業選択に与える影響について、保護者に聞いた。保護者自身の仕事や生活に与える影響については、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者とも「そう思わない」が「そう思う」よりも多い傾向だった。

一方で、子どもの将来の職業選択に与える影響は、「そう思う」と回答した保護者が過半数を占めていることが分かった。特に、小学生保護者では64.9%にのぼり、約3分の2の保護者が、子どもの将来の職業選択に生成AIが影響を与えると考えていることが明らかとなった。

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増進会ホールディングス(Z会グループ)・プレスリリースより