アート思考による新手法で企業の人財育成を支援 凸版印刷と京都大学

凸版印刷と京都大学は6月2日、アーティストの思考ロジックをフレームワーク化し、ビジネスシーンにおける新たな発想に結びつける思考法「アートイノベーションフレームワークTM」を開発したと発表した。このフレームワークは京都大学大学院総合生存学館特定教授・土佐尚子氏監修のもと、アーティストが作品を生み出す際の思考ロジックを基に、その作品作りのプロセスを5段階に分けてビジネスシーンに応用し、全く新しい価値を生み出すことを目的としている。

凸版印刷と京都大学は2019年5月より、アートと最先端テクノロジーを組み合わせてイノベーティブな社会的価値創造を目指す「凸版印刷アートイノベーション産学共同講座」を設置し、共同研究を進めている。今回開発された「アートイノベーションフレームワークTM」は、同研究成果の一環だ。凸版印刷はこのフレームワークを活用した新事業の創出を目的とする人財育成プログラムを、これまでに計4回実施。約100名の選抜課長層が参加し、2020年2月末現在で約100の事業プランが提出されている。

今後、凸版印刷と京都大学は同フレームワークを活用した人財育成プログラムで創出されたアイデアの具体的事業化を目指していく。また、このフレームワークを活用した人財開発プログラムの外販についても検討を進めていく予定だ。

2020.6.3(1)