コロナ禍で見直される、評価制度の最適解
報酬・コスト・公平性……、評価制度に関する課題は尽きない。誰もが納得する最適な評価とはどのようなもので、それを実現するためには何が必要か。組織行動学の観点から考察する。
鈴木 竜太
近年、センター試験の廃止に伴い、大学入試の方針ややり方についての議論が多くなされている。昨年は記述式のやり方や採点方式、出題範囲や難易度など様々なことが議論になった。なぜ、試験の方式が受験生のみならず様々な人々の気にすることとなったのだろうか。それは端的に言えば、評価のありようによってとるべき行動が異なると考えるからだ。
センター試験の例では、受験生にとってみれば、試験の方式や出題傾向が変化するのであれば、それに沿った勉強をする必要がある。また高校においては、受験での成果をあげるためのカリキュラムや指導に変えていかなければならない。また単に受験を控えた3年生のカリキュラムだけではなく、高校1年生からのカリキュラムのあり方や指導も…
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