ロイロノートが次期学習指導要領に向けたAI機能の開発方針を発表

株式会社LoiLoは9月18日、授業支援アプリ「ロイロノート・スクール」のAI機能における開発方針を発表した。

画像は同社のプレスリリースから。

2026年8月、文部科学省の中央教育審議会が公表した「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ(素案)」では、AIを適切かつ効果的に活用して問題を発見・解決したり、自分の考えを形成したりする力を育む方向性が示された。また、情報活用能力は各教科等における探究的な学びを支える基盤と位置付けられ、小学校から高校まで、発達段階に応じてAIに関する学習内容を扱うことも検討されている。

学習指導要領の理念を踏まえ、AI時代を生きる子どもたちが、自ら考え、他者と学び合い、学んだことを社会で生かしていける学びの実現を目指している同社の発表によると、AI機能開発の4つのアプローチとして以下を示している。

(1)AIを意識せずに使える機能
・提出物を要約・分析
提出箱に出された提出物を読み取り、クラス全体の考えや一人ひとりの理解度を把握しやすくする。「前回の提出物と比べて、学びがどう深まったか」なども整理して示す。

・テストカードを自動作成
作成済みのテストカードや授業で扱ったプリントから、類似の問題を自動で作成する。

・カードから別のカードを生成
すでにあるカードをもとに、別のカードをつくる。たとえば、撮影した写真からプレゼンカードを作成したり、教科書の写真からテストカードを作成したりできる。

これらは一例で、日常的に使う機能の中にAIの活用を広げていき、先生や子どもたちが「AIを使っている」と意識することなく使える機能を実装していく。

(2)他社AIとの連携
学校現場で使われているGoogle GeminiやMicrosoft Copilot、ChatGPTなど、他社のAIとロイロノートの連携を進める。外部のAIからロイロノートの情報を取得したり、操作したりできるようにする予定。

(3)対話型AIチャットの内蔵
ロイロノートにチャット機能を内蔵し、アプリを切り替えることなく、いつでもAIと対話できるようにする。ロイロノートが使える環境であれば、端末やブラウザの種類を問わず、同じように使える。

(4)先生によるAIロック機能
授業の目的にあわせて、先生が児童生徒のAI利用のオン・オフを切り替えられる「AIロック」ボタンを設ける予定。

これらのAI機能は、ロイロノートの基本機能として、いずれも追加料金なしで提供する予定だ。また、開発中のAI機能を実際の授業で使いながら、活用方法や課題の検証に協力する「生成AI実証校」を募集。参加校の先生には、授業で使ってみて分かったことや課題などをヒアリングし、その内容をもとに、機能の開発・改善を進めていくとしている。

ロイロノート・スクールは、小学校から大学まで、すべての教科で使える協働学習・授業支援プラットフォーム。容量無制限で、学習資料や思考プロセスを記録でき、子どもたちの「考える力」や「学ぶ力」を育む。資料のやりとりや提出物の管理、思考ツールを活用した深い学び、協働編集による相互参照、自動採点テスト、AIによる高精度なWebフィルタなど、多彩な機能で「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両立、教員の負担軽減を実現する。マルチプラットフォーム対応で、国内外約14,000校、約300万人に利用されている。

《photoキャプション》
画像は同社のプレスリリースから。