「大学の世界展開力強化事業」にEU諸国の大学との連携教育プログラム9件が採択
文部科学省は9月6日、「大学の世界展開力強化事業」の採択結果を発表した。
「大学の世界展開力強化事業」は、わが国の大学と特定の国や地域の大学との、国境を越えた連携の取組みを支援するもので、「大学教育再生戦略推進費」を用いて2011年から毎年行われている。
対象となる国や地域は、2021年度はアフリカ諸国、2022年度はインド太平洋地域、2023年度はASEAN諸国およびアメリカと毎年変わり、今年度はEU諸国。EU諸国の大学との間で、質保証を伴う国際交流プログラムを構築・実施する事業に対して支援を行う。
5月に行われた公募には20件の応募があり、日本学術振興会に設置された委員会による審査の結果、うち9件が採択された。
採択された9件は以下の通り。
申請大学「事業名」(連携対象)
・山形大学「スマート農林業のためのダプルディグリープログラム網の構築」(トリノ大学(イタリア)ら6機関)
・筑波大学「ナノ・量子・情報・生命分野融合の国際連携教育プログラム」(ボン大学(ドイツ)ら5機関)
・東京海洋大学「日・北欧連携国際協働教育『海洋の未来を創造する高度専門技術者』養成プログラム」(デンマーク工科大学ら6機関)
・金沢大学「日本とEU諸国の先端科学の展開に向けた数物科学を牽引する人材育成プログラム」(カールスタード大学(スウェーデン)ら4機関)
・豊橋技術科学大学、東京工業大学「グリーンイノベーション社会を牽引するグローバル半導体人材育成プログラム」(マドリード工科大学(スペイン)ら4機関)
・京都工芸繊維大学「3×3教育制度の活用によるグローバルな次世代マテリアル人材育成プログラム」(オルレアン大学(フランス)ら5機関)
・岡山大学「生殖環境科学を通してWell-beingに寄与する日欧先駆人材育成プログラム」(ソルボンヌ大学(フランス)ら3機関)
・広島大学「日・欧州の海洋経済安全保障と持続可能性を支えるAl次世代人材育成プログラム」(ライプツィヒ大学(ドイツ)ら5機関)
・慶應義塾大学「日欧が相補的に提供するLearning Agreement型国際共同学位プログラム」(ブリュッセル自由大学(ベルギー)ら10機関)
詳細は以下から見ることができる。
https://www.jsps.go.jp/file/storage/j-tenkairyoku/kekka/r6/j_r6_tenkai_kekka.pdf
Photo by Login (Adobe Stock)