博士後期課程学生を含む若手研究者への支援方策の在り方を論点整理

文部科学省の科学技術・学術審議会人材委員会は1月23日、博士後期課程学生を含む若手研究者への支援方策の在り方についての論点整理をまとめた第11期人材委員会審議まとめを公表した。 

同人材委員会では、第6期科学技術・イノベーション基本計画や研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ等を踏まえて、科学技術・イノベーション人材の育成・確保策について、審議を進めており、11期では、博士後期課程学生を含む若手研究者への支援方策の在り方について検討を行なってきた。

具体的には、博士人材のキャリアパス確保について中心的に議論を行い、博士人材の産業界への進出や社会的地位の向上等に向けて、政府としての施策や関係機関との連携方策などについて検討し、論点をとりまとめている。

審議まとめでは、国・アカデミア・産業界が共通して取り組むべき事項として、①大学や研究機関等のアカデミア側の「育成」と、産業界側の「活用」の好循環、② 博士後期課程学生への経済的支援の更なる充実と産業界での博士号取得者のロールモデル形成・普及、③博士号取得者(研究者)の能力の可視化、向上、PR、④研究人材の多様性確保(女性研究者やURA等)を指摘している。審議まとめの詳細はURLから確認できる。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu10/toushin/mext_00001.html

23.1.24news3

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