若者への勝手なイメージづけ それがもたらす弊害と対策

いつの時代も聞かれる「今の若者」のイメージ。だが、そこには実態との乖離があり、企業における若手の採用や育成にも大きな影響が生まれていると、東京大学大学院講師の舟津昌平氏は指摘する。少子化が進み、優秀な人材の確保が困難になるなかで、企業がとるべき若手人材対策とは何か。

若者にイメージをつける社会
その多くは実態と乖離している

舟津 昌平

舟津 昌平

東京大学大学院 経済学研究科 講師
1989年、奈良県生まれ。京都大学法学部卒業、京都大学大学院経営管理教育部修了、専門職修士(経営学)。2019年、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。京都産業大学経営学部准教授などを経て、2023年10月より現職。

── 先生はご著書などで「社会がZ世代や若者に対して勝手なイメージを押し付けている」と指摘されています。

さまざまな記事やYouTubeなどを見ると「Z世代はこういう世代」と出てきますが、それが現実を反映しているかは怪しいと思っています。私が気づいたのは、じつは職場にZ世代や若者がいる人は少なくて、ゆえに偏ったイメージを抱きやすいということです。

世の中にはSDGsやダイバーシティのような社会的望ましさ、こっちへ進んだらいいなという願望が生まれるもので、実際にそこに向かうためには若者もそれを望んでいるというほうが進みやすい。そのため勝手なイメージづけが行われていると考えています。例えば、若者の飲み会離れと言われますが、多面的に調べて実際はそのようなデータはなく、一部の人が若者を利用して流布していると思っています。

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