長崎県教育長 地域一体で「人づくり」、離島・半島でも質の高い教育を

長崎県では、離島・半島が多い地理的特性や人口減少の進展に対応し、地域と一体となって様々な教育が進められている。「県立高校の魅力化」「遠隔授業の配信」「ふるさと教育の推進」などの取組や教育行政の方向性について、県教育長の中﨑謙司氏に話を聞いた。

人づくりは県政の軸、
地域一体で取り組む

中﨑 謙司

中﨑 謙司

長崎県教育委員会 教育長
長崎市出身。長崎大経済学部卒。1985年、長崎県庁に入庁。対馬振興局長、文化観光国際部長を経て、2022年4月に長崎県教育委員会教育長に就任。

──2022年4月に長崎県教育長に就任されました。教育行政への思いをお聞かせください。

私は小学校2年までを長崎県の離島である対馬で過ごした原体験があります。長崎県庁に入庁後は、主に離島を含めた観光振興やまちづくりに携わり、2022年4月に県教育長に就任しました。行政経験は長いのですが、教育行政は初めてとなります。

就任から9ヵ月、改めて県の将来を担う子どもたちの育成は重要なミッションであると感じています。人づくりが県の大きな方向性を決めると言っても過言ではありません。

本県では2022年3月、大石賢吾知事が新たに就任しました。大石知事は子ども施策を県政の軸に位置づけており、…

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