ワーケーションは気づきと成長の機会 五島列島で「ゼロイチ」の力を育む

九州の最西端に位置する五島列島を舞台に、ワーケーション事業を手掛ける一般社団法人みつめる旅。設立以来3年半で、主に首都圏のビジネスパーソン約300人を島へと送り込んできた。代表理事を務める鈴木円香氏に、参加者が得られる学びや五島列島ならでは魅力について聞いた。

働き方や生き方を見つめ直す旅
コロナ禍で企業人の参加が増加

鈴木 円香

鈴木 円香

メディアプロデューサー
一般社団法人みつめる旅 代表理事
兵庫県生まれ。朝日新聞出版、ダイヤモンド社で書籍の編集を経て、2016年に独立。企業のメディア運営・人材育成、CI・ブランディング設計などのコンサルティング業務のほか、ニュースメディア「ウートピ」編集長、フジテレビ「めざまし8」のコメンテーターなども務める。ライフワークとして、長崎県五島列島と東京でデュアルライフを実践しながら、離島と都市部の豊かな関係人口創出事業に取り組む。

福江島、久賀島、奈留島、若松島、中通島を中心として、大小約150の島々からなる長崎県の五島列島は、九州の最西端に位置する「国境離島」だ。

豊かな自然に恵まれると同時に、潜伏キリシタンをめぐる過酷な歴史を持ち、2018年にはその関連遺産が世界遺産に登録されている。列島全体で毎年1000人ほどのペースで人口減少が進む一方、近年は移住先として人気を集め、新たな地域コミュニティも生まれつつある。特に20~30代のUIターン移住が増えており、五島市では2019年度、統計開始後初の社会増を記録した。

この五島列島を舞台に、ワーケーション事業などを手掛けるのが一般社団法人みつめる旅だ。代表理事を務める鈴木円香氏をはじめ、五島列島に魅せられた4名によって2019年7月に設立された。それぞれが本業では、首都圏でメディア事業やIT、コンサルタント、…

(※全文:2256文字 画像:あり)

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