NTT東日本とドルトン東京学園、新たな探究学習モデルを協創

東日本電信電話株式会社(NTT東日本)とドルトン東京学園中等部・高等部は、探究的な教育機会の創出および地域の価値創造の推進を目的とした連携協定を締結した。連携協定の締結により、ICTを活用した探究的な教育や、両者の連携による地域の価値の発掘・磨き上げを推進し、新たな教育モデルの創出や魅力的な地域づくりに寄与していく。

近年、学校教育において、「探究的な学習」が重要な役割を果たしている。しかし、個々の教育機関だけでは生徒一人ひとりが持つ多様な関心に応えられる十分な機会や知見を提供することが難しく、加えて、学習の過程においてはICTの活用も求められるなど、教育現場における探究的な学習の実現には困難が伴うのが実情だ。

こうした背景を踏まえ、ICTに関するノウハウや幅広い分野におけるアセットを持つNTT東日本と、探究的な学習について先進的な実践を行うドルトン東京学園において、産学連携による新たな探究的な学習モデルの創出と、それを通した地域の価値創造を目的に、連携協定を締結した。

連携協定に基づく取り組みの第一弾として、ドルトン東京学園内に入店から商品選択、決済までをスマートフォンで完結するスマートストアを学校売店として導入し、生徒自らが運営できる環境を整備。これにより、より実践的な環境で、購買データを分析・活用した店舗運営の改善活動を行うなど、ICTを活用した探究的な教育機会を創出する。

今後はNTT東日本が運営する、地域循環型社会の実現に向けた実証・体感フィールド「NTTe-City Labo」の循環型ソリューション活用を通して、ドルトン東京学園内で発生した食品残渣を超小型バイオガスプラントに投入してバイオ液肥を生産し利用することによる資源循環の実現や、「eXeField Labo」におけるeスポーツを軸とした地域との交流など、更なる取り組みを検討している。

22.10.21news1

ドルトン東京学園内のスマートストア店舗(東日本電信電話株式会社・プレスリリースより)