社会人学生の裾野を広げるために、大学・企業を含めた取組みが重要に
リカレント教育の重要性が言われているものの、大学院で学び直す社会人は一部にとどまるのが現状だ。「大学開放」やリカレント教育、社会人学生の動向などを研究する大阪教育大学・出相泰裕教授に、社会人の大学院進学の阻害要因と、求められる取組みについて話を聞いた。
大学院で学び直す社会人は
なぜ一部にとどまるのか
出相 泰裕
── 社会人が大学院等に進学するにあたっての阻害要因について、どのように見ていますか。
成人学習の阻害要因に関しては、米国の研究者であるパトリシア・クロスが分類した、制度的・状況的・気質的という3つの阻害要因が多くの文献で参照されています。
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