武蔵野大学が、国内大学で初めて生成AI搭載のチャットボットを導入

武蔵野大学は7月31日、創立100周年記念事業及びDX推進の一環として、生成AIを搭載したICTヘルプデスクチャットボットの導入を開始したことを発表した。生成AIを搭載したチャットボットの導入は国内の大学としては初の取り組みとなる。

AI時代を生き抜く学生への情報教育及び教育改革を行うため、武蔵野大学は2019年1月にMUSIC(Musashino University Smart Intelligence Center)を設立し、AIと学生と教職員が共存共栄して多様な学びに対応できる“AI-Ready-University”となることを宣言した。

先進的な情報教育を支える学内ICT利用問合せ窓口として、「MUSICヘルプデスク」を2019年10月に開設し、これまでAI非搭載(シナリオ型)のチャットボットを提供することで24時間365日の迅速なサポートを実現してきたが、今回生成AIを搭載したチャットボットを新しくリリースした。 

生成AIの搭載を通して、より自然で高度な対話が可能となり、学生や教職員は、迅速かつ正確な情報を入手して問題解決ができる。また、生成AI搭載のチャットボットは学習と改善を続けることが可能なため、利用者のフィードバックやインタラクションによって、より正確で効果的なサポートを提供することができるようになる。

なお、チャットボットは学内教職員の問い合わせデータについて、学内利用のみに限定されるなど、データのセキュリティとプライバシー保護に配慮したMicrosoft社の「Azure OpenAI Service」を利用している。

同大学では、このような環境と生成AIの進化する機能を活用して、将来的には利用者の対話履歴や個人データを蓄積し、パーソナライズされた情報の提供やアドバイスを行う「学修コンシェルジュ」の実現を目指していくとしている。

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画像は学校法人武蔵野大学・プレスリリースより