NECと東京工業大学、博士後期課程学生の支援制度を創設

日本電気株式会社(以下NEC)と国立大学法人東京工業大学は、博士後期課程学生の研究活動を支援する制度「NEC R&D Doctor's Pass」を設立すると発表した。「NEC R&D Doctor's Pass」を取得した学生に対する博士号取得予定年でのNEC研究開発部門への入社内定や、研究インターンシップ(有給)の参加機会の提供、研究活動のアドバイス、上限540万円の奨学金返済支援など、博士後期課程進学における課題に対してさまざまなプログラムでサポートする。

同制度は、東工大の博士後期課程進学を目指す同大学の修士課程在籍者を対象に募集。2023年2月から書類審査や面接などによる選考を実施し、結果は2023年4月以降に本人に通知する。

「NEC R&D Doctor's Pass」の特徴は下記のとおり。

(1)博士学生の就職活動時期の柔軟化
「NEC R&D Doctor's Pass」の取得により、博士号取得予定年でのNEC研究開発部門への入社が内定し、博士後期課程在籍中は就職活動の心配なく研究に専念することができる。

(2)サポートプログラム(研究インターンシップ・メンタリング)
入社までの期間に、夏季研究インターンシップ(有給)参加による企業研究活動参加機会の提供と、メンター担当の先輩社員からのメンタリングによる研究活動へのアドバイス等を定期的に実施。学生本人の研究者としての成長と博士後期課程における研究活動にも有用な支援を目的とした連携を行う。

(3)奨学金支援(希望者のみ)
博士後期課程在籍中に学生が貸付型奨学金を利用した場合、NECが別途指定する条件を満たすときには、入社後に540万円を上限に返済支援を実施。返済の心配をせずに貸付型奨学金の利用を可能とすることで、博士後期課程における研究生活を経済面でサポートする。

23.1.12news2

東京工業大学のキャンパス。
Photo by Kakidai