マイナビ転職、業種別「求人件数」等の2023年総評を発表

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員求人件数・応募数推移レポート」について、2023年の総評を発表した。同調査は『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収(未経験・経験者求人別)」、「求人件数」の推移を調査したものだ。

2023年の正社員の平均初年度年収は456.6万円(未経験者求人:426.8万円、経験者求人:518.3万円)。コロナ影響前の2019年平均から19.0万円増、未経験者求人は7.7万円増、経験者求人は22.0万円増となった。

正社員の平均初年度年収が高かった業種ランキングは、1位が「IT・通信・インターネット」で518.4万円(前年差+4.6万円)、2位が「金融・保険」で516.1万円(前年差+14.4万円)、3位が「コンサルティング」で501.5万円(前年差+8.1万円)となった。

未経験者求人(職種・業種ともに未経験で応募可能の求人)のみに絞ってみると、1位が「IT・通信・インターネット」で473.1万円(前年差+6.6万円)、2位が「不動産・建設・設備」で466.3万円(前年差+6.6万円)、3位が「コンサルティング」で464.6万円(前年差+5.4万円)となった。

年間で未経験者募集求人の比率が高かった業種ランキングは、1位が「運輸・交通・物流・倉庫」で84.4%、2位が「サービス・レジャー」で82.7%、3位が「環境・エネルギー」で81.9%だった。運輸・物流業界では2024年4月から時間外労働の上限が960時間に制限され、「物流の2024年問題」として労働力不足が予想されている。

一方で、経験者募集求人の比率が高かった業種ランキングは、1位が「IT・通信・インターネット」で52.6%、2位が「メーカー」で40.2%、3位が「金融・保険」で40.0%だった。IT業界では、生成AIの急速な拡大をはじめ技術の革新スピードがさらに速まっており、それらに対応できる経験者を獲得しようとしている企業が多いと見られる。平均初年度年収が高かった業種1位は「IT・通信・インターネット」で518.4万円(前年差+4.6万円)。高い年収設定で高スキルの経験者を獲得しようとしている企業が多い結果となった。

 

 株式会社マイナビ・プレスリリースより