国連を始めとする国際機関で活躍、平和構築のプロフェッショナルを育成

地域紛争などに対応し、永続的な平和の基盤を作り出そうとする試みである「平和構築」。領域は、紛争処理や難民の帰還、人道支援、選挙監視など幅広く、文民専門家の活躍の場は多い。平和のシンボルである広島県で、平和構築の担い手を育成する事業が成果を出している。

平和のシンボル・広島の地で、平和構築・開発の担い手を育成

篠田 英朗

篠田 英朗

一般社団法人広島平和構築人材育成センター 代表理事
東京外国語大学大学院 総合国際学研究院 教授
ロンドン大学(LSE)Ph.D.(国際関係学)。2007年より外務省委託「平和構築人材育成事業」/「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」を実施団体責任者として指揮。2013年、東京外国語大学総合国際学研究院教授に就任。平和構築などに関する著書・論文多数。

国内で平和構築分野の人材育成が本格的に始まったのは2007年。外務省がパイロット事業として「平和構築人材育成事業」をスタートさせたのを機に、外務省との間の主契約者となった広島大学が広島平和構築人材育成センター(以下、HPC)を設立した。

2008年6月、当時広島大学の准教授だった篠田英朗氏が事務局長(現代表理事)に就任後は、国際協力 NGO(非政府組織)や PKO(国際連合平和維持活動)に従事した実務経験を活かし、さまざまなレクチャーや国内外研修の企画・実施に携わってきた。2011年には一般社団法人として独立し、以降も外務省の委託事業として実施を担ってきた。

国連をはじめ、平和構築・開発に関わる機関や職種は…

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