地域課題を「生きた教材」に、時代を切り拓く国際教養と実践力を培う

2021年、広島市に開学する新しい県立大学、叡啓大学。地域が抱える課題をプログラムに取り込みながら、新しい時代を切り拓き、グローバルに活躍できる人材の育成を目指している。開学の意義や目指す将来像などについて、学長予定者の有信睦弘氏に聞いた。

2021年、広島に新たに開学する叡啓大学

有信 睦弘

有信 睦弘

叡啓大学 学長予定者
現 東京大学 大学執行役・副学長
1976年東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程修了(工学博士)。1976年から2008年まで東京芝浦電気株式会社(現・株式会社東芝)に勤務し、研究開発センター所長などを務める。東京大学監事、理化学研究所理事などを経て、2018年に東京大学執行役・副学長に就任。

2021年4月、広島県は教育改革の一環として新しい県立大学を開学する。名称は叡啓(えいけい)大学(仮称)。県立広島大学を運営する公立大学法人の傘下に、ソーシャルシステムデザイン学部ソーシャルシステムデザイン学科という1学部1学科の単科大学を設置する。

名称の「叡」には「掘り下げて物を追求する」、「啓」には「新時代を切り開く」という意味が込められているとし、文理の枠を越えた知識やスキルを組み合わせ、地域社会や世界が抱える課題を解決できるグローバル人材の育成を目指す。

学長予定者は、新大学設置の検討チームでリーダーを担う、東京大学の有信睦弘執行役・副学長だ…

(※全文:2363文字 画像:あり)

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