瀬戸内の島で、グローバルな視野と、地域に根差す心を持つ国際人を育む

「人口約7600人の離島に全寮制の中高一貫教育校を新設。多国籍・異年齢の子どもが共に暮らし、国際バカロレア資格の取得を目指す。」公立校として前例のない取り組みを進めている、広島叡智学園。校長の福嶋一彦氏に、同校が目指すこれからの時代の学びについて聞いた。

2019年に開校した、「学びの変革」モデル校

福嶋 一彦

福嶋 一彦

広島叡智学園中学校・高等学校 校長
鳥取大学農学部農学科卒業。広島県立沼南高等学校で教諭として勤めた後、1998年から2015年まで広島県教育委員会事務局で勤務。2018年に広島県立西条農業高等学校長、2019年に広島県教育委員会事務局教育部長を経て、2020年4月より現職。

本州からフェリーで約30分。瀬戸内海に浮かぶ大崎上島に、公立では異例となる全寮制の中高一貫教育校が昨春、誕生した。広島県立広島叡智学園中学校・高等学校だ。1学年40人の小規模ながら、広大な敷地には Wi-Fi などの ICT 環境、協働的な授業に適した開放的な空間を備えた教室棟、メゾネットタイプの寮、音楽室がステージにもなるカフェトリウムなど、探究学習を実現する多彩な機能を完備する。

同校は、2014年に県教育委員会が策定した「広島版『学びの変革』アクション・プラン」に基づくモデル校として構想された…

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