教育的観点に立ち返り、英語教育と入試の再検討を

大きな議論を巻き起こしている、大学入学共通テストの英語民間試験導入問題。立教大学名誉教授の鳥飼玖美子氏は、「大学入試は何をどう測るべきか、コミュニケーション能力とは何かを教育的観点に立ち返って議論すべき」と訴える。

鳥飼 玖美子

鳥飼玖美子

立教大学名誉教授
上智大学外国語学部卒業、コロンビア大学大学院修士課程修了(MA)、サウサンプトン大学大学院人文学研究科博士課程修了(Ph.D)。専門は異文化コミュニケーション学、英語教育学、通訳翻訳学。NHK「世界へ発信!SNS英語術」テレビ講師、NHKオンライン「ニュースで英語術」監修。近著に『ことばの教育を問いなおす:国語と英語の現在と未来』(ちくま新書)等。

明治以来、英語を話すことに執着してきた日本人

日本の学校英語教育は、この30年間「英語を話せる」ことを目標に改革が行われてきました。その「話す力」を測定するために…

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