筑波大、クアラルンプールに分校を開設 日本の大学としては初めて海外で学位を授与
筑波大学は9月1日、マレーシアの首都クアラルンプールに分校「マレーシア校」を開設した。
「学際サイエンス・デザイン専門学群」を置き、文理を横断した学際的な教育を、課題解決型授業を通じ現地や周辺国の人々に提供する。入学定員は40名。キャンパスはマラヤ大学内に所在。
「学群」は学部に相当。日本の大学が学位を授与する学部を海外に設置するのは、これが初めてとなる。
マレーシア校設置は、「ルックイースト政策」で知られるマハティール首相(当時)が第2期政権時代(2018~2020年)、日本の大学の分校設置を日本政府に要請したことから実現した。
9月2日に行われた署名式には、マレーシア高等教育省のYB Dato' Seri Diraja Dr. Zambry Abd Kadir大臣が、同日開催された開校式兼入学式には、日本から矢野和彦・文部科学審議官、マレーシアから高等教育省のYBhg. Dato' Dr. Haji Megat Sany bin Megat Ahmad Supian副次官らが参加した。
開校式兼入学式にて、永田恭介・筑波大学長は「総合大学による、学士課程における学際型教育を基盤とした実践教育により、マレーシアや周辺国が抱える地球規模課題の解決に資する人材を育成し、社会に貢献していきたい」と語った。
開校式兼入学式の様子。左端が永田恭介・筑波大学長。筑波大プレスリリースより