徳島県のエビデンスに基づいた教育 ポジティブな行動支援を全県下に展開

学校の無線 LAN 整備率全国1位で、ICT化の進む徳島県。科学的な根拠に基づいた教育やダイバーシティの推進にも積極的に取り組んでいる。徳島県教育委員会の榊󠄀浩一教育長に、県の教育施策について聞いた。

全県下で、科学的な根拠に基づいた教育を

──小学校を中心にポジティブな行動支援に積極的に取り組まれています。

榊󠄀 浩⼀

榊󠄀 浩⼀

徳島県教育委員会 教育⻑
1988年3⽉鳴⾨教育⼤学⼤学院障害児教育専攻修了。1988年4⽉に徳島県公⽴学校教員となり、県⽴国府養護学校教諭、県教育委員会事務局特別⽀援教育課⻑、県⽴池⽥⽀援学校⻑などを経て、2020年4⽉に教育⻑に就任。

ポジティブな行動支援(Positive Behavior Support:PBS)は、望ましい行動に対する賞賛や承認を通して、全ての幼児児童生徒が主体的に適切な行動を身につける教育方法です。アメリカをはじめ多くの国の学校で導入され、科学的な根拠に基づく教育効果が報告されるとともに、本県でも10年以上前から学校現場での取り組みが進められ成果を上げてきました。

PBS の具体的な進め方は、まず教員の「こんな子どもに育ってほしい」、子どもたちの「こんな自分になりたい」という願いを…

(※全文:3674文字 画像:あり)

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