徳島大学 地域からSDGs達成に貢献、オープンイノベーションを目指す

研究成果を SDGs に活かす研究大学として知られる、徳島大学。アントレプレナーシップの醸成や産学連携での研究資金調達、研究開発の推進事業など同大学独自の取り組みについて、野地澄晴学長に聞いた。

起業家教育に注力 大学をベンチャー創出の拠点に

──徳島大学では、今どのような教育に力を入れていますか?

野地 澄晴

野地 澄晴

徳島大学 学長
1970年に福井大学工学部応用物理学科を卒業し、その後広島大学大学院理学研究科物性学専攻にて修士・博士の両課程を修了(理学博士)。1992年から徳島大学工学部教授、同大学理事(副学長)を経て、2016年4月から国立大学法人徳島大学長に就任。専門は発生・再生生物学。

現在、力を入れているのは起業家教育ですが、まだスタートしたばかりです。徳島県には、2つの大きな企業があります。1つは大塚製薬工場。鳴門の小さなベンチャーからスタートした同社が最初に手がけたのが「オロナイン軟膏」で、本学の教員と共に研究開発しました。これは、ベンチャー創出には、産学連携が重要であることを物語っており、大塚製薬工場からは今でも大学へ多額のご寄附をいただいております。

もう1つは日亜化学工業。本学出身で2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が…

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