教室外で使える学校ネットワーク 世界と繋ぐプログラミング教育を[AD]

「GIGA スクール構想」により、年度内に全国ほぼ全ての小中学校で1人1台環境の整備が実現される。ICT 機器を活用した授業では、高速・大容量な通信環境を実現する学校ネットワークの環境整備が喫緊の課題となる。クラウド型の学校ネットワークを整備した相模原市教育委員会に話を伺った。

渡邊茂一

渡邊茂一

相模原市教育委員会教育センター 指導主事

森匠

森匠

相模原市教育委員会教育センター 指導主事

神奈川県相模原市は、全国に先駆けて教育の情報化を進めた自治体として知られる。1986年頃から、独自のソフトウェアを開発したり、学校にコンピューター教室を導入する等、フロンティアスクールとして、教育の情報化を牽引してきた。その後、1人1台端末の環境整備には遅れをとったものの、2020年度から小学校でプログラミング教育の必修化が始まる前の2017年度から、市内の全72の小学校において、プログラミング教育を実践している。

相模原市教育委員会教育センター指導主事の渡邊茂一氏は「2019年の『学校教育の情報化の推進に関する法律』は、各自治体へ教育の情報化に関する推進計画を求めていますが、本市では、2011年度から、学校の情報化推進計画を立て、教育の情報化を早くから進めてきました」と言う。

相模原市では、こうした計画をもとに、小学校1年生から中学校3年生まで、子ども達に必要な資質・能力を系統立てて身に付けさせるための環境整備を進めてきたという。

「プログラミング教育では、22の授業モデルをパッケージ化しました。プログラミング教育を初めて実践する先生方にとって不安感の払拭にも繋がったと思います」(渡邊氏)

教室外でも使える、ネットワーク環境を

文部科学省が推進する「GIGA スクール構想」による1人1台端末の環境整備が実現した後、ICT を活用した授業では、多数の児童・生徒が Wi-Fi に接続するため、高速・大容量な通信環境を実現する学校ネットワークの環境整備が喫緊の課題となる。また、学校や自治体規模が大きいほど、分散して配備される大量のネットワーク機器を適切に運用し、機器障害時も授業に支障をきたさないことが必須となる。

このため相模原市ではクラウド管理型 Wi-Fi とクラウド管理型スイッチにおいて、シスコシステムズの「Cisco Meraki MR シリーズ」と「Cisco Meraki MS シリーズ」を、代理店であるネットワンシステムズを通じて導入した。

「シスコ デジタル スクール ネットワーク」は「教室の壁を超えて無限に広がる学び」を提供

「シスコ デジタル スクール ネットワーク」は「教室の壁を超えて無限に広がる学び」を提供

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導入の背景について渡邊氏は「本市の ICT 教育は、教室内外を問わず、子ども達がコンピューターを日常的に使える環境を実現できる性能が必要でした」と話す。そのため各学校に配備するアクセスポイントは、広範囲をカバーできる Meraki MR シリーズを選定したという。

相模原市教育委員会教育センター指導主事の森匠氏も「例えば、ベランダで植物を育てていれば、そこで観察し、カメラで撮影して、教室に戻ってまとめる学びが想定されます。子ども達が ICT 機器を使って、主体的に学習に取り組むためには、ネットワーク環境が広く学校敷地内をカバーできること、安定的な通信環境で、すぐに何か操作できたり、子ども達の手を煩わせない点が必要な要件でした」と話す。

また、ネットワーク環境では、セキュリティ対策も重要な課題として挙げられる。

相模原市では、クラウド型セキュリティサービス「Cisco Umbrella」を導入。数あるセキュリティ対策の中から「Umbrella」を導入する理由について、渡邊氏は「持ち帰り学習でのセキュリティ対策が必要な中、導入の手軽さ、コスト感、またパフォーマンスへの影響がなく、シンプルな管理と高度なセキュリティ対策を実現出来ると考えたため」と振り返った。

オンライン×プログラミングで、世界の社会課題を学ぶ

相模原市内の公立学校の授業の様子

相模原市内の公立学校の授業の様子

相模原市では、毎年プログラミング教育をテーマに公開授業を行っている。「小学校では、農業に関して自国の食糧生産の問題は学習しますが、海外は対象外です。そこで発展学習として海外の地域課題をテーマに、オンラインとプログラミングを活用した学びが出来ないかと考え、シスコシステムズさんとネットワンシステムズさんに相談しました」と森氏は言う。

そこで、シスコシステムズの支社があるオーストラリアに対する農業支援をテーマに、子ども達は例えば、水不足問題を解決する農業支援用のデバイスを作り、現地にデバイスを送る。そして、稼働状況を「Cisco Webex」を使って、リアルタイムで観察しながら、不具合が起きれば、デバック作業を教室で行う、といった授業を設計した。

「距離を飛び越える体験を通じて、プログラミングの良いところや悪いところ、どういった点が課題解決に役立つのかを実感してもらえれば」と渡邊氏は期待を寄せる。

シスコシステムズは Webex を活用した「制約のない学び」を実現するデジタルラーニングプラットフォームとして「シスコ デジタル スクール ネットワーク」を展開。相模原市では、Webex の包括ライセンスを購入し、各学校へ Webex による発信権限を付与する予定だ。

シスコのデジタルスクールネットワークに加盟する国内外の学校と共同で授業をすることなども可能であり、他地域の学校との遠隔授業や教員同士とのコラボレーションといった活用も期待される。

【お問い合わせ】

シスコシステムズ合同会社

シスコシステムズ合同会社
コンタクトセンター
MAIL:jp_contactsales@cisco.com
GIGA スクールソリューション特設 HP
https://cisco.com/jp/go/gigaschool

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