元中学校長が不登校支援で新たな挑戦 「社会を居場所にする」プロジェクト

一般社団法人アナザーステージは、学校に行かないことを選択した子どもに特別な時間・空間・体験を提供する「アクティビティ・クリエイト法人」だ。代表理事の渡部正嗣氏は「不登校の子をフリースクールや居場所に所属させることよりも、社会自体を居場所にすることが大切」と語る。

中学校長を退任し、
不登校の子への支援を本格化

渡部 正嗣

渡部 正嗣

一般社団法人アナザーステージ 代表理事
オンライン不登校サポート カゼマチ 代表
1965年生まれ、島根県松江市出身。島根大学教育学部卒業後、島根県中学校英語教諭として採用。1994年から2年間、文科省REXプログラム交換教員としてオーストラリアのミドルスクールへ派遣。2012年より島根県教育庁教育指導課指導主事。文科省中教審外国語ワーキングメンバーとして、中学校英語科学習指導要領改訂等に携わる。その後、島根県教育センター指導主事、安来市立第三中学校教頭として勤務、東京書籍の英語教科書New Horizonの執筆委員を務める。島根県教育庁隠岐教育事務所企画幹を経て、2021年から隠岐の島町立都万中学校の校長。2024年3月末で校長を辞職し、学校に行かない子供たちのサポートに専念。

島根県隠岐の島町を拠点とするアナザーステージの代表理事・渡部正嗣氏は元学校教員であり、35年間教育に携わる中で、島根県教育庁教育指導課指導主事や県教育センター指導主事、中学校教頭や校長を歴任した。渡部氏が自身の教育観や学校教育システムに疑問を持つようになったきっかけは、管理職試験を受けた頃に中学生だった次女が不登校になったことだった。

(※全文:2323文字 画像:あり)

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