江津市を「創造力特区」に 市民が先生になる「GO▶︎つくる大学」

多彩な活動でまちづくりに取り組んでいるNPO法人てごねっと石見は、「地域の力の源は人にある」という考えの下、ひとづくりにも力を注ぐ。地域の人たちが自ら“先生”になれる学びの場「GO▶︎つくる大学」を運営し、江津市が目指す「創造力特区」の実現に貢献している。

まちの魅力を伝える
新たな機会をつくり出す

藤田 貴子

藤田 貴子

特定非営利活動法人てごねっと石見 理事長
島根県江津市出身、大学時代にロンドンに留学し、江津市にUターン。2006年から古い街並みをつかったイベント「江津本町甍街道ふらり[fula:Re]」を有志で立ち上げ、2008年に古い長屋を改装して交流・表現の拠点となる「本町KICHI」を開設。2011年、てごねっと石見に理事として参画、2018年に理事長に就任。2012年に万葉の里商店会に青年部を立ち上げ、土曜夜市を復活、52BARなどに携わるなど、様々な活動を展開。

NPO法人てごねっと石見は島根県江津市を拠点に、多彩な活動でまちづくりに取り組んでいる。てごねっと石見の設立は2011年。第2次産業が主力の江津市では、大手企業の廃業や撤退が相次ぎ、雇用の減少に直面していた。こうした中で、市は2010年から「江津市ビジネスプランコンテスト(通称:Go-Con)」を開催。コンテストの目的は、雇用を生み出せる人材の誘致や地域の課題解決につながるソーシャルビジネスの創出だ。

初回のコンテストは全国から25人の応募があり、盛況のうちに終わった。そしてコンテスト終了後も受賞者らを継続的に支援する仕組みをつくろうと、…

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