地方発のスタートアップ創出へ 松江を挑戦する人の舞台に

松江市では産官学金が連携し、起業支援やアントレプレナーシップ教育が進められている。「MATSUE起業エコシステムコンソーシアム」の顧問を務める赤浦徹氏は、日本の独立系VC(ベンチャーキャピタル)の先駆者であり、「VCは地域経済を牽引する主役になり得る」と語る。

松江市が目指す
起業エコシステムの構築

赤浦 徹

赤浦 徹

インキュベイトファンド 代表パートナー
MATSUE起業エコシステムコンソーシアム 顧問
1991年日本合同ファイナンス株式会社(現:ジャフコ グループ株式会社)入社、1999年10月VCとして独立開業、以来一貫して創業期に特化した投資育成事業を行う。2013年7月より一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会理事。2015年7月より常務理事、2017年7月より副会長、2019年7月より会長、2023年7月より特別顧問就任。2023年1月、MATSUE起業エコシステムコンソーシアムの顧問に就任。

島根県松江市では、2021年から産官学金の連携により地域発の新ビジネスを継続的に生み出すための環境づくりが進められている。松江市は2022年3月、「MATSUE起業エコシステム推進会議」を設立。2022年4月から、チャレンジャーがいつでも気軽に参加できるコミュニティ「MIX」の運営と、学生を対象としたアントレプレナーシップ教育を中心に事業を展開している。

「MIX」は、アイデアベースから実践的なビジネスの相談まで、松江で挑戦する人が気軽に参加できるコミュニティだ。松江における起業エコシステムへの入口の機能を果たし、先輩起業家や事業家、支援者、仲間や同志との関係性を築くための機会を提供している。交流を通して新ビジネスのアイデアや企画を生み出し、課題設定や仮説構築、試作・検証、事業開発から運用改善まで、…

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