「職業病」の課題を解決するローカルベンチャー、リカレント教育にも力を注ぐ

Canvasは、仕事における健康課題「職業病」を解決するヘルスケアベンチャーだ。代表の元廣惇氏は作業療法士免許を取得し、医療機関での臨床業務を経て起業した。自身の知見を活かし、Canvasでは医療従事者が自らのキャリアを拓くためのリカレント教育も提供している。

職業病の原因や影響を見える化
中小企業の健康経営を支援

元廣 惇

元廣 惇

株式会社Canvas 代表取締役
1987年、島根県生まれ。博士(医学)、認定作業療法士、国家資格キャリアコンサルタント。作業療法士免許を取得後、複数の医療機関で臨床業務を経験。30歳で作業療法士養成課程学科長に就任した後、2021年3月に株式会社Canvasを共同創業し、代表取締役に就任。島根大学客員研究員を務めるほか、国内外の複数大学の非常勤講師、様々な機関の理事、学術誌及び学会の査読委員などを兼任。主な受賞歴として「全国法人会 健康経営大賞2022 最優秀賞」「Tokyo Design Week 2016」など。

島根県松江市に本社を置くCanvasは、仕事が原因で生じる病気やけがなどの「職業病」を解決するヘルスケアベンチャーだ。作業・理学療法士の視点で職業病の根本原因や影響を見える化し、企業の健康経営を支援するサービス「しあえる(ciaeru)」を提供し、約70社に導入している。その先進的な事業が評価され、中小企業庁から地域課題を解決する「ローカルゼブラ企業」に選出された。

Canvas代表の元廣惇氏は作業療法士免許を取得後、複数の医療機関で臨床業務を経験。その後は養成校の教員になり、大学での研究にも従事してきた。養成校では30歳の時、歴代最年少で作業療法学科長に就任し、教育を担うとともに産官学金連携や新設大学設置などのプロジェクトを主導した。そして2021年、…

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