島根大学 越境する学びと協創で、地球レベルの持続可能性を追求
旧島根大学と旧島根医科大学の統合から早くも21年目を迎えた島根大学。現在、特定の専門領域にとどまらず、複数の領域を越境するクロス教育に注力する。その教育成果や研究の強化、地域連携の展開と今後へのビジョンについて、2024年4月から同大を牽引する大谷浩学長に聞いた。
学問領域を自由自在に越境し
専門性に加え幅広い視野を養う
大谷 浩
──教育に関して最も注力している点についてお聞かせください。
本学は中規模ながら、松江キャンパスに法文、教育、人間科学、総合理工、生物資源科学、さらに昨年度新設した材料エネルギーの6学部、出雲キャンパスに医学部と計7学部があり、文理に偏ることなく主だった学問領域をすべてカバーしている大学です。非常に幅広いリソースが整っており、それぞれの専門分野を学ぶことができます。
ただし、VUCAの時代などと言われる昨今、1つの専門を極めるだけでは不十分です。そこで今年度から、新たに「クロス教育」という取り組みを始めています。クロス教育とはずばり、「越境して学ぶこと」です。例えば、同じ学部に所属する学生同士でも、全員が同じカリキュラムで同じ科目を履修するのではなく、各自の興味や関心、目標などに応じて、…
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