島根県教育長 「人からの直接の学び」を重視し、島根らしい教育に力を注ぐ

島根県では、「ふるさと」を学びの原点にした様々な教育活動が進められている。地域を舞台にした探究的な学習や、1人1台端末を活用したICT教育、教職員の働き方改革、不登校への対応など、島根県の教育行政の取組について、県教育長の野津建二氏に話を聞いた。

島根の教育の大きな特色は、
人から直接学ぶこと

野津 建二

野津 建二

島根県教育委員会 教育長
1984年4月、島根県庁入庁。教育庁社会教育課長、教育庁保健体育課長、総務部財政課長、総務部次長、政策企画局長等を経て、2021年7月に島根県教育委員会教育長に就任。

──島根県の教育について、大きな特色をどのように考えていますか。

島根県の政策運営の総合的、基本的な指針としての役割を持つ県の最上位計画である「島根創生計画」の冒頭にある「笑顔あふれるしまね暮らし」宣言では、「島根には、自然と歴史の中で営んできた、人々の豊かな暮らしがあります。」と始まり、「この人間らしい、温もりのある暮らしを、ここで営み続けたい。未来の子どもたちへ、大切に贈り届けたい。日本中の多くの人へ、島根にしかない暮らしを知ってもらいたい。」と結んでいます。

子どもたちには、この宣言にあるような暮らしを、この島根にしかない、…

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