大学院で学ぶ「営業」のスキル。日本で唯一、東京工業大学・MBAクラスで

世間一般には文系のイメージが強い「営業」を、東京工業大学の MBA クラスで教えている北澤孝太郎氏。営業リーダーとしてのキャリアを活かしながら、従来の概念を覆し営業の本質を教える。大卒の多くが就く職種でもあるが、これからの営業のあるべき姿や必要な能力は何だろうか?

日本初にして唯一、営業を学ぶ大学院

北澤 孝太郎(きたざわ・こうたろう)

北澤 孝太郎(きたざわ・こうたろう)

東京工業大学大学院 MBA 科目(営業戦略・営業組織)特任教授、東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授(客員)、レジェンダコーポレーション株式会社 取締役/1985年 神戸大学経営学部を卒業後、株式会社リクルート入社。2005年、日本テレコム(現ソフトバンク株式会社)に転じ、執行役員法人営業本部長、音声事業本部本部長などを歴任。モバイルコンビニ株式会社社長、丸善株式会社執行役員、フライシュマンマンヒラード VP を経て現職。国家資格キャリアコンサルタント(米国 CCE.Inc 認定 GCDF)。将来は、大学で、営業学部、学科の設立を目指す。

「今はいいものをつくるだけでは売れない時代です。『売れるもの』をつくるにはどうすればいいのか。それを追究するのが私の授業の目的であり、私が招へいされた理由でもあります」と語るのは、同大大学院特任教授の北澤孝太郎氏。日本初にして、現在も全国の大学院で唯一の「営業の授業」を担当して、今年で7年目になる。

北澤氏はリクルートやソフトバンクで20数年間、営業リーダーとして辣腕をふるった営業戦略・組織のエキスパートだ。丸善執行役員などを経て、外資系コンサル会社へ転身すると、2014年に初の著書『営業部はバカなのか』を上梓。

その著書の過激なタイトルが示すように、営業部門はともすると組織内でネガティブなイメージを持たれやすい。「非合理」「ごり押し」「旧態依然」……そうした偏見がつきまとうのは…

(※全文:2479文字 画像:あり)

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