栃木県教育長 ふるさと学習、STEAM教育で「未来を自ら描く力」を育む

「とちぎに愛情と誇りをもち 未来を描き ともに切り拓くことのできる」人の育成を目指す栃木県。県立高校の再編と魅力ある学校づくり、ふるさと学習やSTEAM教育の推進、教職員の働き方改革や不登校への対応など、教育行政の取組について、県教育長の阿久澤真理氏に話を聞いた。

県立高校を再編し、
魅力ある学校づくりを推進

阿久澤 真理

阿久澤 真理

栃木県教育委員会 教育長
1984年、栃木県庁に入庁。総合政策部政策企画監や経営管理部次長兼人事課長などを経て、2019年4月に総合政策部長に就任し、県政の基本方針「とちぎ未来創造プラン」の策定やデジタル化の推進、ブランド力向上などに取り組む。2022年4月、栃木県教育委員会教育長に就任。

──栃木県では、2024年度から「第三期県立高等学校再編計画」を進められています。

2023年度、本県の中学校卒業者数は約1万7000人でした。一方、本県における2023年度の出生数は1万人を下回りました。つまり今後、中学校卒業者数は激減することが、すでに決定しています。こうした状況を踏まえ、2024~2035年度を計画期間とする「第三期県立高等学校再編計画」を策定しました。前期6ヵ年(2024~2029年度)は、主に3つの取組を柱としています。

1つ目は、職業系専門高校の統合による「未来共創型専門高校」への再編です。単に高校の数を減らして人口減に対応するのではなく、…

(※全文:4072 文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。