子ども支援で「貧困の連鎖」を断つ 女性起業家が次々とプロジェクト創出

「栃木県こども応援なないろ」は、2021年に発足後、わずか数年で子どもたちに対する学生服支援、食の支援、学習支援等の事業を立て続けに開始。現在、学校との連携も深めている。代表の皆川純子氏は「貧困の連鎖を断ち切ることができるのは、教育しかありません」と語る。

自身が抱いた課題感をもとに
学生服リユースの活動を開始

皆川 純子

皆川 純子

特定非営利活動法人
栃木県こども応援なないろ 代表理事
1979年、栃木県宇都宮市生まれ。1999年に作新学院大学女子短期大学部を卒業し、地元で就職。2021年10月、栃木県こども応援なないろの活動を開始。2022年9月、NPO法人化。2024年5月、第7回「とちぎ次世代の力大賞」優秀賞を受賞。

栃木県こども応援なないろは、「こどもたちが『生まれてきてよかった』と思える社会文化・未来を創ること」を目指して2021年に発足し、翌2022年にNPO法人化した。設立者で代表理事の皆川純子氏は、1999年に宇都宮の短大を卒業後、企業で営業職などに従事してきた。

子どもたちへの支援活動を始めたきっかけは2021年4月、自身の子どもが高校に進学した際、「学生服が高額で、体操着などと合わせると20万円ぐらいするのに驚いたことです」と振り返る。

その2ヵ月後、テレビ番組で全国的に学生服のリユース店が立ち上がっていると知り、…

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