宇都宮大学 「複眼」の思考で共創し、産官学の研究成果を社会実装へ
光学、バイオ、ロボットなどの研究で大きな成果を生み、着実な社会実装につなげる宇都宮大学。各学年、教員1人あたりの学生数は約3人と、顔が見える距離できめ細やかな教育を行う。教育研究の強化や地域連携、今後のビジョンについて、2021年から同大を牽引する池田宰学長に聞いた。
幅広い複眼思考で他者と共創し
課題解決に資する社会実装を
池田 宰
──教育に関して最も注力している点についてお聞かせください。
本学では、教育のあらゆる面で「複眼」の視点を大切にしています。多様で幅の広いものの見方のことです。現在、文部科学省が「博士人材活躍プラン」を発表するなど、高度専門人材の育成に注力する流れがあります。もちろん、専門分野を極めることは非常に重要です。ただし、専門性ばかりにこだわると若干視野が狭くなることもある。幅広な教養や下支えがあれば新たな発想が生まれ、より高い専門性を活かすことができます。特定の専門分野をもとに、さまざまな課題解決に応用できる力を備えてこそ、社会で活躍し、未来を切り開く人材になれるはずです。
さらに昨今では、…
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