不登校の子や保護者が「ひとりにならない社会」に フリースクール等を展開

栃木県宇都宮市を拠点とするNPO法人キーデザインは「ひとりにならない社会」をビジョンに掲げる。社会では不登校児童生徒に対して、「怠けているだけ」といった声がまだまだあるのが現実だ。キーデザインの代表・土橋優平氏は、こうした社会の現状を変えていきたいと語る。

「人を頼る」という生き方を
学べる社会を目指す

土橋 優平

土橋 優平

特定非営利活動法人キーデザイン 代表理事
1993年生まれ、青森県八戸市出身。宇都宮大学に入学後、休学して学生団体を発足。2年間の休学後、中退して2016年にNPO法人キーデザインを設立。全国唯一の不登校専門誌「不登校新聞」にて記事を連載。NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク理事、NPO法人とちぎ教育ネットワーク理事を務める。2021年に下野新聞社「とちぎ次世代の力大賞奨励賞」、栃木県経済同友会より「社会貢献活動賞」を受賞。

土橋優平氏は宇都宮大学に在籍時、生きづらさを抱える子どもたちのために活動をしたいと休学し、学生団体を立ち上げた。そして2年間の休学後、中退して2016年にNPO法人キーデザインを設立した。

「不登校の子どもたちは周りの期待に応えようと、道をはずれまいと、一生懸命がんばってきたのに、息切れしてしまった子も多くいます。生きづらさを抱える一人ひとりは、本人にしか分からない経験や感情を持っています。私たちは一人ひとりと丁寧に関わりながら、学校に行かないことを選ぶ子どもたちの居場所をつくり、『人を頼る』という生き方を学べる社会を目指しています」

キーデザインは現在、フリースクールやホームスクール、保護者向けLINE相談窓口、…

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