地域課題の発見・解決はみずから街を歩いてこそ可能に
市民による社会課題解決の試み、ソーシャルデザイン。そのためにはデータも重要だが、みずから街を歩くことで得られる発見はもっと重要だ。街歩きによる地域社会のリ・デザインを実践者が解説。
街歩きを通じた社会のリ・デザイン
小笠原 伸
現代社会が内包する多くの困難や課題。それらの改善や解決に向け、さまざまな取り組みが起こっている。そのうち、市民らが中心となり多様な価値観をもって解決に向け動こうとするものは、近年「ソーシャルデザイン」と呼ばれることがある。
研究者や行政関係者であっても容易には解決できぬ問題も増えつつある中で、市民が参画することで、さらには行政機関内でも担当外や専門ではない職員らが集い、自由闊達な議論やワークショップ、フィールドワークを行うことで、よりよいベクトルを示すことができる。
筆者は学生時代から地図を手に街を歩き、都市の可能性を考え魅力を発見してゆくべく、…
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