世界遺産の価値を学び維持する教育 富士山を通じ多角的な視点を養う

山梨県の富士山世界遺産センターでは、小中高生向けに世界遺産「富士山」を学ぶ教育プログラムを提供している。富士山の自然や文化を総合的に学ぶことで、子どもたちの視野を広げるねらいだ。年間2万人を超える児童・生徒が訪れる同センターの教育について聞いた。

世界遺産としての価値を、地域や学校に応じた形で伝える

日本人の自然観や文化に大きな影響を与えてきた富士山は、ユネスコ世界遺産委員会によって「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として、2013年に世界文化遺産に登録された。

それを受け、富士河口湖町にあった旧山梨県立富士ビジターセンターの建物を改修して北館とし、隣りに南館を新設し、平成28年6月に…

(※全文:2147文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。