地域貢献を目指す山梨県立大学 キーワードは「グローカル」「地域」「実践」
地域に貢献する大学の実現と同時に、国内初となる大学等連携推進法人設立(予定)など、大学教育の変革を積極的に進める山梨県立大学。多様化する社会ニーズに応える大学運営について、理事長・学長の清水一彦氏に話を聞いた。
日本人としてのアイデンティティを持つ、グローカル人材の育成
──「グローカルな知の拠点となる大学」を目的の一つとしていますが、グローカル人材にはどのような資質・能力が必要だと考えますか?
清水 一彦
「グローカル」はグローバルとローカルを合わせた造語です。それを私は「日本人としてのアイデンティティを持ちながら、成果を生み出せる知識・能力と適性を有した人材」と定義しました。グローカル人材には「指導力、専門職業力、人間力、生涯学修力」4つの能力が不可欠だと考えます。
このうち人間力はスイスの教育学者のペスタロッチの3H主義※にあるように、知力、技術力、そして相手を思いやる心情力です。また人生100年時代においては、生涯に渡って学び続ける力である生涯学修力を持つ必要があると思います。本学ではこの4つの資質・能力を備えるグローカル人材の育成を目指しています…
(※全文:2404文字 画像:あり)
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