きのくに子どもの村学園 自由な子どもが育つためのDNAとは
教育目標に「自由な子ども」を掲げる、南アルプス子どもの村小学校・中学校。学校法人きのくに子どもの村学園が運営する私立学校の一つだ。学園長の堀真一郎氏は、自身の20代の頃からの構想を実現すべく、1992年に和歌山県の山中で同学園をスタート。その想いとこれまでの歩みを聞いた。
ニイル、デューイ、エッケンヘッド 3人のパイオニアに感化されて
堀 真一郎
1992年に最初のきのくに子どもの村学園をスタートして以来、和歌山県、福井県、山梨県、福岡県、長崎県に11もの学校(小学校・中学校各1校・高等専修学校1校)を立ち上げてきた堀さん。両親ともに教員で、母親が3年ほど勤めた山奥の小さな分校の雰囲気が好きで、「僻地の教師になろう」と教育学部を選んだという。
そんな堀さんが、大学時代に大きく影響を受けたのが、世界で一番自由な学校「サマーヒル・スクール」を創立した英国の教育家、A.S.ニイルだ。「子どもが本当に生き生きと自分で行動できるためには、子どもたちの心の中が解放されていないといけない」というのがニイルの考え方。さらに堀さんは、ニイルの考え方に、「書物だけで勉強するのではなく…
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