富山県教委 大切なのはウェルビーイング、「真の幸せ」のために教育はある
「教育県」として知られる富山県は今、横断的な取り組みとして「課題解決型の教育」の展開、「ICT教育」の推進、「チーム富山教育」の実現に力を入れている。富山県は今後、どのような教育を目指していくのか。県教育委員会教育長の荻布佳子氏に話を聞いた。
「課題解決型の教育」を推進、
変化に対応できる人材を育てる
荻布 佳子
──富山県は学力調査で全国トップレベルにあるなど、「教育県」として知られています。富山県の教育環境について、どのように見ていますか。
富山県は面積としてはコンパクトな県ですが、その中には立山連峰もあれば水深1000m以上の富山湾もあり、ダイナミックで変化に富んだ地形を有します。本県はこうした自然の恵みを受ける一方で、豪雪や洪水などの災害にも過去何度も遭遇してきました。富山県の人々はこうした環境と時に闘いながら、自然への畏敬の念を持ち、勤勉性や粘り強さ、進取の気性を育んできたと言われています。
こうした自然環境・風土の中で、教育を重視する伝統も育まれました。高校や大学への進学についても熱心ですし、PTA活動や地域の公民館活動も盛んです。教員のみなさんも、…
(※全文:3863文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。