富山大学 地域に愛され、頼られる「おもしろい大学」に

生命科学、自然科学と人文社会科学を総合した特色ある国際水準の教育・研究を行う富山大学。齋藤滋学長は2019年の着任以来、「魅力溢れるおもしろい大学」を目指した改革をリードしてきた。教育・研究の特色やこれまでの手応え、今後の展望について聞いた。

Society 5.0に対応するため
データサイエンスを必修に

齋藤 滋

齋藤 滋

富山大学長
1984年、奈良県立医科大学大学院医学研究科修了。医学博士。専門は産婦人科学。富山医科薬科大学医学部産婦人科学教授、富山大学医学部産科婦人科学教授、富山大学附属病院病院長などを経て、2019年4月より現職。学長ビジョン「Saito Vision 2021」を掲げ、さまざまな改革を牽引する。

──「おもしろい大学」に込めた思いについてお聞かせください。

具体的には3つのビジョンを掲げています。1つは、授業にしても研究にしても、とにかくみんながワクワクしている大学。2つ目に「Society 5.0」に対応できる人材を育て、新たな融合領域の研究を発信できる大学。そして3つ目として、地(知)を楽しみ知(地)を活かす拠点として、地域に愛され、頼られる大学です。

よく勉強には苦痛を伴うと言われますが、私の経験上、そんなことはまったくない。医師である私は臨床と研究と教育と3本柱でやって来ましたが、自分が面白いと思った勉強は苦になりません。…

(※全文:2095文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。