アート教育で子どもの自己肯定感を高め、誰もが自分らしく生きられる社会へ
鎌倉で学童保育施設「鎌倉学び舎」と保育園「北鎌倉保育園 さとの森」を運営する、在野の教育社会学者の大滝世津子氏。東大で博士号を取得、鎌倉の大学で教鞭を執ったのち、現在の活動に至る。一貫するのは、誰もが自分らしく生きられる社会を実現したいという思いだ。
鎌倉で幼児・初等教育の
理論と実践を往還
大滝 世津子
──ご活動について教えてください。
「自分らしくいられる人」を育てるべく、鎌倉で学童保育施設「鎌倉学び舎」と保育園「北鎌倉保育園 さとの森」を運営しています。また在野の研究者として、自他の理論や先行研究を現場で応用し、そこで得たデータをまた研究するという、理論と実践の往還を行っています。
2016年に設立した「鎌倉学び舎」では、小学生に放課後、アートを使った教育を提供しています。創作がいつでも自由に行える環境を用意するとともに、地元の第一人者を先生に、書道、華道、茶道など、日本の伝統芸能のお稽古を提供しています。和の文化を感じられる、伝統的な古民家を含む2つの校舎で、1日20人程度を上限に子どもをお預かりしています。
「鎌倉学び舎」を運営する中で、小学生の頃にはもう型にはまってしまっている子どもが少なくないことに気付きました。ありのままの自分でいられる人を育てるにはもっと早い時期から取り組む必要があると感じて、…
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