佐賀大、学校法人旭学園と連携協定を締結 来春設置予定の武雄アジア大と教育研究で協働

佐賀大学は6月4日、学校法人旭学園と連携協定を締結した。旭学園が2026年4月、佐賀県武雄(たけお)市に設置予定の武雄アジア大学(仮称)と、共同研究や人材交流を行う。

現在、佐賀県には佐賀大を含め、全国で最少の2校しか大学がなく、8割以上の高校生が県外に進学する状況となっている。そこで旭学園は、学びの選択肢を増やすべく、武雄アジア大の設置を構想。

同大学には「東アジア地域共創学部東アジア地域共創学科」(仮称)の1学部1学科を置き、観光や地域マネジメント、メディア・コンテンツの専門的な知見にもとづき、グローバルとローカルの両方の視座から、地域やビジネスの発展に貢献できる人材を育成する。入学定員は140人。

佐賀大との連携により、単位互換制度や、両大学の学生がチームで地域課題に挑む実践的な教育プログラム、アジアの国々との国際交流プログラム等を提供。これにより、学生の視野拡大や、実践力・国際感覚の涵養を図る。

加えて、地域創生、アジア学、教育・保育、福祉・生活科学といった分野で、互いの専門性を活かした共同研究を行う。研究施設やデータの共有、研究者同士の交流も図り、研究成果の創出や若手研究者の育成につなげる。

地域課題解決に向けた産学連携プラットフォームの構築や、社会人向けプログラムの提供も共同で行うとしている。さらに、アジア諸国との交流や留学生支援体制の強化により、佐賀県の国際化も図る。

旭学園の内田信子理事長は「教育・研究の質の向上だけでなく、地域社会の発展と将来を担う人材育成に大きく貢献する連携であると確信している」と述べた。

a学校法人旭学園と国立大学法人佐賀大学が連携・協力協定を締結_ページ_1_waifu2x_noise0_scale2x締結式の様子。左から2人目が内田信子・旭学園理事長、3人目が兒玉浩明・佐賀大学長。旭学園プレスリリースより