LIFULLが生成AI人材指標を開発 組織全体で生産性向上から事業成果創出まで目指す
株式会社LIFULLは、全従業員を対象とした生成AI人材指標「LIFULL AI Compass(LAIC)」、高度AI活用人材「シチズンデベロッパー(CD)」の認定制度、CD育成プログラム「CD BOOST CAMP」の運用を2026年2月より本格開始した。3月25日、同社が発表した。
LAIC(LIFULL AI Compass)は「The Compass for AI Voyage」をコンセプトに掲げ、スコアの測定にとどまらず次の成長ステップへ導く「羅針盤」として設計した生成AI人材指標。非エンジニア版(Lv.1〜5)は業務活用の行動変容を、エンジニア版(Lv.1〜6)は生成AIを活用したプロダクト開発・運用能力を、それぞれ体系的に可視化する。
画像はイメージ Photo by Metro Hopper/ Adobe Stock
LAICは先行実施の実績を起点に、測定の先にある事業成果への接続という未知の領域へ踏み込むための循環エコシステムとして構想。同社は3年で社内オペレーション業務の効率を2倍に引き上げ、一人当たり利益を向上させていくことを目標に掲げ、LAICを中核の仕組みと位置づけている。
また、高度AI活用人材「シチズンデベロッパー(CD)」とは、エンジニアではない業務現場の社員が、生成AIやノーコード/ローコードツールを活用して自ら業務プロセスの改善・自動化を主導する人材を指す。同社では、LAICのモニタリングを通じて高い活用度を示す人材をCD候補として抽出し、育成・認定する制度を整備。認定要件は「研修を修了した」ではなく「実務で成果を出した」こと(LAIC Lv.4相当)。これにより、形式的な資格ではなく、現場で実際に変革を推進できる人材を輩出する。なお、LAICは人事評価とは切り離して運用しており、失敗を恐れず挑戦できる心理的安全性を確保している。
CD育成プログラム「CD BOOST CAMP」は、CD候補者を短期間で実務レベルの変革リーダーへ育成する超実践型プログラム。座学中心の研修ではなく、受講者自身の担当業務における課題を題材に、AIを活用した業務改善の企画から実装・効果測定までを一貫して実践する。
先行実施した受講者は、各自の業務において削減率31〜88%、最大月28時間の業務時間削減を達成し、本格運用前から具体的な成果を実証している。
同社はCD100名体制の構築を目指しており、認定CD1名がチーム5名へナレッジを展開する波及モデルにより、月間7,380時間(年間約88,560時間)の削減効果を見込んでいる。