信州のりんごの名産地を守るため、地域と一体となり新規就農者を支援

松川町で10ha の農園を経営し、りんごを中心に多くの果物・野菜を育てるなかひら農場。2020年1月まで就農支援の「南信州りんご大学院」を運営し、計4人の卒業生を輩出した。研修を通じて独立開業まで手厚くサポートした同大学院の人材育成の特徴について、中平代表に話を聞いた。

独自の研修制度で、遊休地の問題解決を目指す

──中平さんが「南信州りんご大学院」を設立した理由、経緯をお聞かせください。

中平 義則

中平 義則

株式会社なかひら農場 代表取締役社長
長野県農業大学校指導学部専攻科卒業し、農業改良普及員、営農指導員の資格を取得。1998年、なかひら農場に入社。2003年農場長、2010年専務取締役を経て、2017年より現職。

ここ松川町は長野県南部に位置し、りんご、梨、桃、ぶどうなど多種多品目を栽培する果物の一大産地です。私はりんご農家の長男として、実家のなかひら農場に就農して22年になります。就農した当時は、畑を増やしたくても借りられないほど農地が足りない状態でしたが、ここ10年間で高齢化が進み、後継者不足と遊休荒廃地の増大が喫緊の課題となっています。

南信州りんご大学院(以下、りんご大学院)を設立したきっかけは、松川町が果樹生産100年を迎えた2015年に全農家に実施した調査で…

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