星野リゾートの人材育成に見る、持続可能な組織運営のカギ

長野県を起点とし、「星のや」「界」など上質でオリジナリティあふれる旅館・ホテルを運営する星野リゾート。施設数増加に伴って組織が大きくなる中で、いかにして企業文化を保ち、社員たちの向上心を引き出しているのか。人事グループの鈴木氏に、同社の人材育成について話を聞いた。

シンプルな組織構造で、フラットな企業文化を醸成

鈴木 麻里江

鈴木 麻里江

株式会社星野リゾート
人事グループ アシスタントグループディレクター
2012年星野リゾート入社。全国3カ所の施設での勤務を経て、「星のや京都」へ異動。2016年に学習休職制度を使い、経営学修士を取得。復職後は立候補制度により「星のや京都」のユニットディレクターに就任。2019年、再度立候補により人事グループに異動し、現職。

1991年に星野佳路氏が代表に就任してから、30年目を迎えた星野リゾート。今年に入り企業ビジョンが刷新され、「Globally Competitive Hotel Management Company」となった。

「軽井沢1施設からのスタートでしたが、今や『星のや』『界』『リゾナーレ』など国内外に45施設を運営する組織になりました。そこで、世界に通用するホテル運営会社になろうという志を込めてコンセプトを変えました。しかし、経営戦略は変わらず、人材育成方針にも変更はありません」と人事グループの鈴木氏は語る。

「フラットな組織」が持続的な経営発展のカギになると考えていた星野氏は、ケン・ブランチャードの…

(※全文:2029文字 画像:あり)

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