スペシャルニーズを持つ高校生に就労機会 五反田バレーでプロジェクト

AIサービスの提供・システム開発を行うコグラフ株式会社(本社:東京都品川区)は、発達障害などスペシャルニーズを持つ高校生向け通信制高校 明蓬館高等学校(事務本部:東京都品川区、本校舎:福岡県)と連携し、IT企業での就労機会を提供する「五反田バレー 未来のジブンプロジェクト」を開始した。

労働人口が減少する日本において、人材の確保や教育、定着は企業にとって課題となっている。それらの課題を解決するためには、個性や特性を活かし、誰でも活躍できる環境を整備することが重要となるが、特にバリアを持った人材が働く環境の整備は、企業の大小問わずまだ十分なものとは言えないのが現状だ。

コグラフはかねてより、仕事の間口を広げ、誰でも活躍できる環境の実現に努めてきた。今後は、スキル偏重になりがちなIT企業において、バリアを持った人材でもその特性を活かして働くことができる体制づくりを強化していく。そのような中で、生徒が持つ能力を活かした体験を在学中により多く提供したいと考える明蓬館高等学校と連携し、取り組みを開始することになった。

今回のプロジェクトでは、明蓬館高等学校 品川・御殿山学習センターの生徒を対象に、コグラフの業務を実際に体験し、実働分の賃金を支払う。就労体験を通じ、働くことの楽しさや自身の可能性を発見してもらうとともに、成功体験を得てもらう。生徒のフォローは明蓬館高等学校の職員とコグラフの社員が連携しながら行い、生徒のやりたいことや得意なことに合った就労機会を提供できるよう、都度、業務内容の見直しを図る。

第一弾として、コグラフのAI電話番「マヤイ」のマーケティングアシスタント業務を依頼し、新規顧客の開拓やデータの集計に関する仕事を体験してもらう。コグラフと明蓬館高等学校が協力することで、誰でも活躍できる社会を当たり前の現実とし、今回のプロジェクトが一つの好事例となることを目指している。

21.9.8news3