鹿児島で経営者の右腕に 実践型複業プログラム「薩摩留学」始動
薩摩(鹿児島)を舞台に、都市部のプロフェッショナル人材が地域企業の経営変革に伴走する実践型複業プログラム「薩摩留学(SATSUMA TRANSFORMATION JOURNEY)」が始動した。同プログラムは、株式会社musuhi(代表取締役CEO:野崎恭平氏/鹿児島県霧島市)と、複業人材のマッチングサービス「チイキズカン」を運営する株式会社XLOCAL(代表取締役:坂本大典氏/山形県鶴岡市)が連携して実施するものだ。
株式会社musuhi・プレスリリースより
同事業は、「令和7年度中小企業支援事業補助金(地域の人事部支援事業)」における薩摩留学プログラムの一環として、株式会社musuhiが運営する。参画企業は、鹿児島県内に本社または事業所を置く挑戦企業。年収換算で1000万円以上の複業求人がチイキズカンに掲載され、登録者約1万2000人のプロ人材の中から最適な人材をマッチングする。選ばれたプロ人材は複業として経営者と共に事業課題の解決に取り組み、変革の実装を進めていくとしている。
今回の事業の背景として、人口減少や人材流出が続く地方では、経営の現場で「人材が足りない」という課題が顕在化している。一方、都市部では「自分のスキルを社会のために活かしたい」「地域で挑戦したい」と考える人が増えている。「薩摩留学」は、そうした両者をつなぐ越境実践の場だ。短期実践を通じて、経営者の右腕として事業に没入し、地方企業の変革を共に推進する。
参加するプロ人材にとっては、経営者の近くで経営判断・事業変革に携わるリアルな経験、「地方企業×自身のキャリア」をつなぐ越境的な挑戦、鹿児島の経営者・起業家との共創ネットワーク構築の機会を得られる場となる。
なお、来月発行の月刊先端教育1月号(12月1日発売)では「鹿児島県」を特集し、株式会社musuhi・野崎恭平CEOの記事を掲載。鹿児島発の人づくり・組織づくりの新たな挑戦、今後への展望を詳しく紹介している。